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マウイゴールドは、ハリイマイレパイナップルカンパニーによって生産されています。マウイ島のパイナップル栽培の伝統を守っている、地元に根付いた企業です。マウイゴールド種を25年間以上にわたり栽培してきたノウハウを生かし、そのおいしさを守り続けています。
パイナップルは、その環境はもちろんのこと栽培方法のクオリティがそのまま品質に反映されます。ハリイマイレパイナップルカンパニーは、おいしいパイナップルを作るための努力を惜しみません。

マウイゴールドパイナップルは、1350エーカーに及ぶマウイ島のハレアカラの傾斜地で育てられています。ファクトリーがあるのはハリイマイレという場所です。 この小さな農園の町には、1930年代から大きなHali‘imaile General Store（ハリイマイレ雑貨店）があり、農家の方たちが集まるコミュニティがありました。そして現在その場所には、マウイ島のトップシェフであるBev Gannonのレストランがあり、今もなおそのコミュニティが継続しています。レストランへ行くと必ず誰か仲間がいて、どこかのテーブルからパイナップルの話で盛り上がる声が聞こえてくる――。そんな温かく和やかな空気に満ちた町です。 ハリイマイレは陽射しが降り注ぐ暖かい日が多く、夜は涼しい気候。生育に最適な降水量、さらに火山性の赤土の土壌というマウイゴールドを育てるのに最も適した土地でもあります。

マウイゴールドパイナップルが収穫できるまでには、なんと18カ月、つまり１年半の時間がかかります。 そのうえ、完熟した状態はたったの４８～７２時間。一度収穫されてしまえば、パイナップルはそれ以上追熟することはありません。だからこそ、このわずか２、３日のタイミングを見計らって収穫しなければならないのです。 ハリイマイレパイナップルカンパニーでは、専任のスタッフが収穫の前の数週間、甘味と品質の確認を行っています。この作業を行っているのはハワイで唯一私たちだけ。マウイゴールドパイナップルは、常に完熟の状態で一つひとつ手作業で丁寧に収穫されているのです。

マウイゴールドパイナップルは甘味が強く、酸味が少ないことで有名です。これは数十年以上に及び、数百種類のハイクオリティなパイナップルを交配をさせることで誕生したものなのです。

物語は1930年代、ハワイ諸島にパイナップル缶詰製造の流行の波が押し寄せたときからはじまります。その当時は３つのメジャーな企業がありました。マウイパイナップルカンパニー、ドール、そしてデルモンテです。この３社が協同で「パイナップルリサーチ研究所」をハワイ大学に創設し、世界中から選りすぐりの農業専門家達が集まりました。

1932年にその研究者のグループは、野生品種のパイナップルを探し求めて、アフリカと南米のジャングルへ遠征。耐病性、植物耐寒性、および強い酸味ものを野生品種の中から探し、たくさんのリサーチ結果を携えて帰国しました。 それから５０年にわたり、研究者はハワイ中の研究所を使って、大規模な研究を行いました。パイナップルの遺伝子型は非常に大きいため、交配結果として現れる特製は膨大なバリエーションが生まれました。そこから何年もかけて大規模開発の農場に最もふさわしい新種が誕生したのです。

このパイナップルリサーチ研究所の目的は、缶詰めにするために最も適した種類を開発することでしたが、リーダーのひとりであるデヴィッド・ウィリアムス博士は、「フレッシュなままで食べておいしい品種を見つけた場合には、それを保護しよう」と決めていました。 1973年ウィリアムス博士は、これまでのものとは違う香りと味わいをもつ交配品種のグループを発見しました。それは、甘味が強くて酸味が少なく芳醇な香りをもち、ビタミンCがアメリカ農務省が定めるパイナップルの平均含有量の３倍というパイナップルでした。

1986年にパイナップルリサーチ研究所が閉鎖されたあと、ウィリアムス博士はマウイパイナップルカンパニーに入社しました。そして定年退職する1992年まで生食のパイナップルの開発を続け、1988年に交配結果のなかで最も甘く最も芳醇な香りの種の生育を開始。それを「マウイゴールド」と命名したのです。

ゴールドパイナップル（ゴールデンパイナップル）は育てることがとても難しく、遺伝子構造上異常気温や干ばつ、土壌病原体などによるストレスから強い影響を受けやすい品種です。どんなストレスでも一度受けると、完熟サイクルから外れてしまう要因になるのです。さらにパイナップルの遺伝子型は大変大きいので、そこで受けた影響は次の代の味の変化などにつながってしまいます。つまりゴールドパイナップルを育てるには、優れた味を維持できる育成環境が最も重要です。

ハリイマイレパイナップルカンパニーで働くエキスパート達のほとんどが、マウイパイナップルカンパニーがゴールド種を開発した当時から勤務しており、このパイナップルを２５年以上も育て続けています。彼らはマウイゴールドパイナップルを最高の状態で提供するために、多くの革新的な技術を取り入れています。 たとえば、土壌病原体から守るために休閑地をクリーンな状態に保つ技術や、熱帯地方特有の気候に対応するために導入したかんがいシステムなどです。

「マウイゴールドパイナップル」は、世界で最も栽培に適した場所であるハワイのマウイ島で育てられ、エキスパート達の努力によって守られた最高のパイナップルなのです。